SNS広告バナーの作り方では、AIで最初から大量に生成するより、ターゲット・訴求・商品・コピーを固定し、構図や背景など1つの変数だけを変える方が比較しやすくなります。この記事では、架空の飲料を使い、基準案から横長案・別方向の案・採用候補までを作る手順を紹介します。
AIで案数を増やしても、クリック率や売上の改善は保証できません。掲載面、配信対象、入札、ランディングページなど画像以外の条件でも結果は変わるため、この記事のゴールは「入稿できる案を作り、同条件で検証できる状態にすること」です。
SNS広告バナーをAIで作る前に固定する5項目
生成を始める前に、次の5項目を1枚のbriefへまとめます。ここが曖昧なまま案だけ増やすと、何が良かったのか判断できません。
- 誰に:商品を初めて知る人、比較中の人、既存顧客など
- 何を:商品名ではなく、今回伝える利点を1つ
- どの文字を:見出し、補足、CTAの確定原稿
- 何を残すか:商品形状、色、ロゴ位置、余白
- どこへ出すか:掲載媒体、比率、最終表示幅
媒体ごとの寸法は変わることがあります。入稿前は各媒体の公式仕様を確認し、制作時の基準はSNS・広告バナー画像サイズ早見表で整理してください。
STEP1|主役を1つに絞った基準案を作る
最初の1枚は、比較の基準になる案です。主役を1つにし、見出しを置ける余白を残します。ここでは商品形状、青と銀の配色、左側の主役、右側の文字余白を固定条件としました。
基準案の段階では、装飾を増やすよりも「商品が小さすぎないか」「文字を載せても窮屈にならないか」「縮小しても主役が分かるか」を確認します。採用条件を満たさない場合は、別案へ進まず基準案を直します。
STEP2|掲載比率ごとに再構成する
正方形を横長に単純クロップすると、商品や文字の余白が不足することがあります。比率を変えるときは、同じ商品・色・訴求を残しながら、主役と文字の位置を組み直します。
- 基準案の固定条件をプロンプトへ書く
- 横長、正方形、縦長など必要な比率ごとに生成または編集する
- 掲載面で隠れやすい端へ文字や商品を寄せすぎない
- 実際の表示幅へ縮小し、見出しと商品が判別できるか確認する
比率ごとの作り分けは、同じ1枚を切る作業ではなく「同じbriefを別の画面へ再配置する作業」と考えると破綻しにくくなります。
STEP3|変更する変数を1つにして別案を作る
別案は、背景色・商品位置・見出し・光の方向など、1回につき1項目だけ変えます。複数項目を同時に変えると、配信結果に差が出ても理由を切り分けにくくなります。
プロンプトは「変える/残す/追加しない」の3行で書くと整理しやすくなります。
変える:商品を右寄せから左寄せへ変更する。
残す:銀色の缶、青い背景、見出し用の余白、同じ光の硬さ。
追加しない:人物、別商品、ロゴ、読めない装飾文字。
言葉だけで調整しにくいときは、AI画像の一部分だけを修正する手順のように、元画像を残して対象箇所だけを編集します。
STEP4|採用・再試行・見送りを同じ基準で決める
見た目の好みだけで選ばず、次のチェックリストを全案に同じ順番で使います。
- 商品、オファー、見出しのどれが主役か迷わない
- 確定原稿と画像内文字が1字ずつ一致している
- 実際の表示幅でも見出しと商品を判別できる
- 掲載面のトリミングやUI被りを想定した余白がある
- 人物、ロゴ、商品形状など意図していない変化がない
- 媒体名・比率・変更変数・版数をファイル名か台帳へ残した
条件を満たす案は採用候補、1点だけ直せば使える案は再試行、商品や構図まで崩れた案は見送りにします。生成枚数ではなく、判断できる履歴が残っているかを重視します。
入稿前に確認すること
AI生成画像には、文字の誤り、意図しないロゴ、商品形状の変化が含まれることがあります。商用利用では、利用中のサービス規約、第三者の商標・著作権・肖像、掲載媒体の最新ルールを担当者が確認してください。
最終的な配信テストでは、画像以外の条件をそろえ、十分な配信量が集まる前に勝敗を決めないことも大切です。この記事では実配信を行っていないため、作例のクリック率や売上効果は未検証です。
まとめ|量産より、比較できる制作記録を残す
SNS広告バナーをAIで作る流れは、briefを固定する、基準案を作る、比率ごとに再構成する、1変数だけ変える、同じ基準で採否を決める、の5段階です。プロンプトの組み立てを先に整えたい場合は、AI画像生成プロンプトの書き方も参照してください。
Banasを無料で試すと、画像生成から修正案の管理までを同じ作業画面で進められます。まずは実案件ではない架空商品で、基準案と1変数変更案を1組だけ作るところから始めてください。